アニヤハインドマーチのエコバッグ事件とは?2007年の大騒動を解説

Anya Hindmarch(アニヤハインドマーチ)

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「アニヤハインドマーチのエコバッグ事件って何?」
「どんな騒動があったの?」
「2007年に何が起きたの?」

2007年に社会現象となったアニヤハインドマーチのエコバッグ。「事件」と呼ばれる騒動があったと聞いて、気になっていませんか。

結論から言うと、アニヤハインドマーチのエコバッグ事件とは、2007年7月に日本で発売された「I’m NOT A Plastic Bag」が大行列と争奪戦を引き起こし、警察出動の騒動になった出来事です。台風の中、伊勢丹新宿店に3000人以上が殺到し、松屋銀座では6000人が来店。定価2,100円のバッグがオークションで3万円以上の高値で取引される社会現象となりました。

この記事では、アニヤハインドマーチのエコバッグ事件の詳細、なぜ騒動になったのか、世界各国での反響、その後の影響まで詳しく解説します。「2007年のエコバッグ騒動を知りたい!」という方は、ぜひ参考にしてください。

アニヤハインドマーチのエコバッグ事件とは。2007年7月の騒動

アニヤハインドマーチのエコバッグ事件とは、どんな出来事だったのでしょうか。

アニヤハインドマーチのエコバッグ事件の概要を見ていきましょう。

2007年7月14日。伊勢丹新宿店に3000人以上が殺到

アニヤハインドマーチのエコバッグ事件は、2007年7月14日に起こりました。

台風接近との情報にもかかわらず、伊勢丹新宿店には前日夜からエコバッグを求める人が集まり始め、午前3時には靖国通り側のメンズ館周囲にまで列が達しました。先頭の女性が新宿店に到着したのは、13日の午後3時。その後、20代の娘と息子も列に合流しました。

それぞれがビニールシートや椅子を持ち寄り、飲食物を広げる人の列は、朝7時の時点で3000人を超えました。中には、いかにも転売目的の人々の姿も目に付きました。その後、伊勢丹側の誘導により列は屋上に移動し、整理券が配布されました。

くりまろ
くりまろ

台風の中、3000人以上が並んだにゃ!すごい騒動だったにゃ!

松屋銀座では6000人が来店。警察出動の騒ぎに

全国販売では、松屋銀座で6000人が来店する騒ぎとなりました。

混乱の原因にもなった「先着順」を避け、「抽選券配布」方法に切り替えた松屋銀座では、配布初日に5500人、2日目には6000人が来店。各店舗とも購買層の中心は20、30代の女性でしたが、年配の女性や、男性の姿も多くありました。

一部で警察が出動する騒ぎとなったことを受け、ジャカルタ(インドネシア)や、上海、北京では発売中止になりました。19日の午前10時から始まったウェブ販売にもアクセスが一挙に集中。購入画面に繋がった人のほうが稀でした。

定価2,100円がオークションで3万円以上に

エコバッグ事件では、定価2,100円がオークションで3万円以上で取引されました。

ヤフー・オークションやイーベイなどのネット・オークションサイトでは定価の何倍もの値段で取引されました。アメリカ版エコバッグには、ネット上のオークションで1つ約200〜300ドル(当時のレートで約2万4000円〜3万6000円)の値がつけられました。

日本での販売価格は2,100円でしたが、希少価値のある「おしゃれバッグ」として使われるか、あるいはネットオークションなどで高値で転売するために購入されていました。

エコバッグ事件の概要
発売日:2007年7月14日(先行)、7月18日(全国)
行列:伊勢丹新宿店に3000人以上
来店者:松屋銀座に6000人
価格:定価2,100円→オークションで3万円以上
警察出動:一部で騒ぎに

なぜエコバッグ事件が起きたのか。3つの理由

アニヤハインドマーチのエコバッグ事件の概要を見てきました。では、なぜこれほどの騒動になったのでしょうか。

エコバッグ事件が起きた理由をご紹介します。

1. 海外セレブが愛用。メディアで大々的に報道

エコバッグ事件が起きた理由の1つ目は、海外セレブの愛用です。

2007年3月にロンドンやパリで先行発売され、有名女優が持ち歩くおしゃれなエコバッグとして話題を集めていました。わずか5ポンドのバッグは世界的な社会現象になり、当時注目を浴びた海外セレブたちのスナップ写真でも「I’m NOT A Plastic Bag」を抱える姿がたびたび見られました。

直前にTV番組で取り上げられたことも影響し、その模様がメディアで取り上げられたことで、全国販売はさらに激戦になりました。

くりまろ
くりまろ

海外セレブが持ってたから、日本でも大人気になったにゃ!

2. 限定販売で希少性が高い。「セレブとお揃い」

エコバッグ事件が起きた理由の2つ目は、限定販売で希少性が高いことです。

4月下旬に英大手スーパー「セインズベリーズ(Sainsbury’s)」で販売された際は、販売開始からわずか1時間以内で2万個が完売。発売初日には8万人もの人が列をなすほどの大反響でした。限定商品なので自慢できる、という理由で並んだ人も多くいました。

海外の女優がこのバッグを持っている写真を雑誌で見たのがきっかけ、というファンも多く、「セレブとお揃い」が購入動機となりました。

3. 手頃な価格2,100円。デザイン性も高い

エコバッグ事件が起きた理由の3つ目は、手頃な価格2,100円です。

値段も手ごろだし、デザインも素敵で欲しくなった、という声が多数。普段の買い物よりも、お出かけ用に使いたい、という人が多くいました。最近はスーパーでもエコバッグを販売しているが魅力的なものが少ないから、というのも理由の一つでした。

実用性とデザイン性にも高評価があり、レジ袋代わりに使え、かつデザイン性の高いバッグであることが人気の理由でした。

エコバッグ事件が起きた3つの理由
・海外セレブの愛用:メディアで大々的に報道
・限定販売:希少性が高く「セレブとお揃い」
・手頃な価格:2,100円でデザイン性も高い
・エコ意識:環境への配慮が評価
・転売目的:オークションで高値に

世界各国でのエコバッグ騒動。英国では8万人が行列

エコバッグ事件が起きた理由を見てきました。では、日本以外ではどうだったのでしょうか。

世界各国でのエコバッグ騒動をご紹介します。

英国:セインズベリーズで8万人が列。1時間で完売

英国では、セインズベリーズで8万人が行列を作りました。

2007年3月にロンドンの店舗や「DOVER STREET MARKET」、パリの「colette」などで先行発売し、4月下旬には英国の大手スーパーマーケット「Sainsbury’s」で販売をスタート。発売初日には8万人もの人が列をなすほどの大反響で、販売開始からわずか1時間以内で2万個が完売しました。

実際に英国のスーパーマーケット「Sainsbury’s」では、2007年から2年間で無料のレジ袋使用料を4割強も削減。これはプラスチック13200トンの生成を抑制したことに値します。

米国:ニューヨークで長蛇の列。オークションで200〜300ドル

米国では、ニューヨークで長蛇の列ができました。

7月18日の嵐の朝、平日であるにも関わらず路上には長蛇の列ができました。エコ意識が格段に強い西海岸などでは、実用的で個性的かつおしゃれなエコバッグは、日常の買物を楽しむキーアイテムとして人気でした。

アメリカ版エコバッグには、ネット上のオークションで1つ約200〜300ドルの値がつけられ、白地にネイビーのさわやかな「アメリカ限定版」として、日本国内にも持ち帰られネット上で販売されました。

アジア:香港・台湾で販売。インドネシア・中国は中止

アジアでは、香港・台湾で販売されました。

香港・台湾でも販売開始され、大反響を巻き起こしました。しかし、一部で警察が出動する騒ぎとなったことを受け、ジャカルタ(インドネシア)や、上海、北京では発売中止になりました。

ロンドンでは、人気ぶりを皮肉ったパロディ版バッグまでもが品切れになりました。しばらくすると、同じようなキャンバス素材でフロントにメッセージが入ったパロディ商品まで数多く出回りました。

くりまろ
くりまろ

世界中で大騒動!インドネシアと中国は発売中止になったにゃ!

エコバッグ事件のその後。エコ意識の高まりと批判

世界各国でのエコバッグ騒動を見てきました。では、その後どうなったのでしょうか。

エコバッグ事件のその後をご紹介します。

エコ意識の高まり。レジ袋使用量が大幅減少

エコバッグ事件のその後、エコ意識が高まりました。

英国内で2006年に100億枚以上が用いられていたレジ袋が、2010年には60億枚にまで減りました。名実ともに「I’m NOT A Plastic Bag」はプラスチック削減を啓蒙する存在となりました。

日本でも、2007年ごろからエコバッグブームが本格化。大手スーパーなどでもレジ袋の有料化やエコバッグ・買い物袋持参の際のポイント付与などが広まり、消費者にとってもエコバッグは身近な存在になりました。

「エコ活動よりエゴ」との批判も

一方で、「エコ活動よりエゴ」との批判もありました。

実際のスーパーでの買い物には使われそうもなく、希少価値のある「おしゃれバッグ」として使われるか、あるいはネットオークションなどで高値で転売するために購入されていました。環境を考えたエコ活動というより、エゴイスティックな行動だ、という批判も上がりました。

消費者のエコへの誤った理解や認識を懸念する声も。大切なのはプラスチック製のレジ袋をこの世の中から抹消してしまうことではなく、使用を最小限に押さえ、使ったものは正しい方法で処理すること、という指摘もありました。

進化形「I AM A Plastic Bag」へ。サステナブル素材に

その後、進化形「I AM A Plastic Bag」が登場しました。

収集されたプラスチックボトルを再利用したキャンバスを使用し、サステナブルなファッションの新たなスタンダードを打ち出しました。「あのときはエキサイティングで、すこし怖いくらいだった」とアニヤ本人が語るほど、社会に大きなインパクトを与えました。

模倣品が出たということは、世界的に広く知られたという意味ではあまり悪いようには思っていない、とアニヤ本人はコメント。実際に、オフィスの壁には日本語版や中国語版など、世界で見つけた模倣品のバッグを飾っていたそうです。

まとめ:アニヤハインドマーチのエコバッグ事件は2007年の社会現象

ここまで、アニヤハインドマーチのエコバッグ事件について見てきました。

アニヤハインドマーチのエコバッグ事件とは、2007年7月に日本で発売された「I’m NOT A Plastic Bag」が大行列と争奪戦を引き起こし、警察出動の騒動になった出来事。台風の中、伊勢丹新宿店に3000人以上が殺到し、松屋銀座では6000人が来店しました。

騒動の理由は、海外セレブの愛用でメディアで大々的に報道されたこと、限定販売で希少性が高かったこと、手頃な価格2,100円だったことの3つ。定価2,100円のバッグがオークションで3万円以上の高値で取引される社会現象となりました。

世界各国でも大反響で、英国では8万人が行列、米国ではオークションで200〜300ドル、アジアではインドネシアと中国が発売中止に。その後、エコ意識が高まり英国のレジ袋使用量が大幅減少した一方、「エコよりエゴ」との批判も。進化形「I AM A Plastic Bag」はサステナブル素材を使用し、エコバッグの先駆けとして今も語り継がれています。

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