アヴァントワの成り立ち:1955年の工場から1994年のブランドへ
こんにちは、中古アパレル委託販売フクツグの小松です!
「アヴァントワって、どこの国のブランド?」「手描きのような染めは、洗っても大丈夫なの?」。アヴァントワのカシミヤニットやスカーフを持っている方は、こんな疑問が浮かぶことがあるのではないでしょうか。
先に結論をお伝えすると、公式サイトによれば、アヴァントワ(Avant Toi)は1994年に、イタリアのカシミヤ工場リアプル(Liapull)のなかで、フィオレッラとミルコのギニョーネ兄妹が立ち上げたブランドです。この記事では、公式サイトで確認できた加工の種類、限定品の仕様、お手入れの注意書きを整理します。
この記事では、アヴァントワの成り立ち、手描きやエアブラシなどの加工の違い、限定のスカーフ「THE ICON」の仕様、公式のお手入れの注意書き、一点物としての確認点をまとめています。
なお、「Avant Toi」で検索すると、フランスの歌手の楽曲名なども表示されます。この記事は、イタリアのニットブランドについてのものです。
1955年にジェノヴァで創業したリアプルから、1994年にブランドが誕生
公式サイトの「Avant Toi 30 Years」のページによると、1955年に、創業者のリア・ガンベッタが、編み機1台でジェノヴァにリアプル・カシミヤを創業しました。1985年に、第2世代のフィオレッラ・ギニョーネがCEO、ミルコ・ギニョーネがクリエイティブ・ディレクターとして加わり、カシミヤを中心にした高級ニットに注力します。
1992年には、ジェノヴァの港を見下ろす丘の大きな工場に移り、1993年には、日本の島精機の編み機を導入した、と記されています。
そして1994年に、ミルコの創造性から、アヴァントワが生まれました。絵画を深く愛するミルコが、手描きなどの技法で、カシミヤのセーターをキャンバスのようにした、と説明されています。
| 年 | 出来事(公式サイトの記載) |
|---|---|
| 1955年 | リアプル・カシミヤがジェノヴァで創業 |
| 1985年 | 第2世代のフィオレッラ(CEO)とミルコ(クリエイティブ・ディレクター)が参加 |
| 1994年 | アヴァントワが誕生 |
| 2017年 | ホーム(ブランケットやクッションなど)のラインを開始 |
| 2021年 | スニーカーのコレクション。スカーフ「クアドレッロ」が象徴的な商品に |
| 2022年 | 最初のカプセルコレクション「Flower Lake」(番号入りのピース) |
| 2024年 | 30周年。限定のスカーフ「THE ICON」 |
出典:アヴァントワ公式サイト「30 Years of Avant Toi」(2026年10月時点)
ミルコ・ギニョーネと、色の実験:アクションペインティングとエアブラシ
公式サイトのリアプルのページは、ミルコが、アクションペインティング(絵の具を動きのままに置く技法)を、高級な服に早くから試し、色の使い方と開発の先駆者として知られるようになったと説明しています。ブランド紹介のページには、ミルコは、カシミヤの製法と素材の技術的な実験と、エアブラシによる染めで、ピースダイ(製品染め)の世界を変えた、とあります。
また、このページには、男性向けと女性向けのラインが、着る人によってだけ定義される、新しい次元で交わっている、という記述もあります。男女の区別をつけない見方をしているブランドです。
出典:アヴァントワ公式サイト「About」「Liapull」(2026年10月時点)

アヴァントワは、カシミヤの工場がつくったブランドだにゃ。染めの技法が、ブランドの個性になっているにゃ。
アヴァントワのカシミヤと加工:手描き、エアブラシ、ダメージの違い
「破壊」「ブレンド」「スプレー」:一点ごとに違う加工
公式サイトは、アヴァントワを、手描きのほか、「destroyed(破壊)」「blended(ぼかし)」「spray-painted(スプレー)」などの加工が、各ピースに施され続けるブランドだと説明しています。エアブラシの染めが、一点一点に本物らしさと、二度と繰り返せない個性を与える、とも書かれています。
ピッティ・イマジネ・ウォモの出展者プロフィールにも、アクションペインティングとエアブラシによる染めが、ピースごとの個性になる、と同じような説明があります。取り扱いの分類は、シャツ、ニット、スウェット、Tシャツ、ジャケット、ショーツ、フラード(絹のスカーフ)、スカーフなどです。

2025-26年秋冬のコレクションのページは、素材をカシミヤ、シルクサテン、コットンとし、技法を、ハンドペイント、壁画のような加工、擦り切れた加工、ひび割れ、きらめくスターダストと説明しています。ニットには、ラミネート加工のフェイクファーのステッチが入る、ともあります。

2026年春夏のコレクションのページは、素材を、バージンウール、カシミヤ、シルク、コットン、リネンとし、ハンドペイントや擦り切れた加工、不規則な質感で、「不完全さを本物らしさとして祝う」と説明しています。時代によって、素材や技法が違うことが分かります。
出典:アヴァントワ公式サイト「Fall Winter 25/26」「Spring Summer 26」(2026年10月時点)
スカーフ「クアドレッロ」と、30周年の「THE ICON」
公式サイトの年表によると、「クアドレッロ」は、ヴィンテージのシルクのフラードを、カシミヤとシルクの土台に、特殊なニードルパンチ(針で繊維を絡める技法)でつなぎ、手描きで仕上げたアクセサリーです。2021年から、象徴的な商品になりつつある、と書かれています。
2022年には、最初のカプセルコレクション「Flower Lake」が発表され、番号入りで、さらに特別な技法と色を使ったピースが並んだと、年表にあります。2023年には、ミラノのMUDEC(文化博物館)の展覧会「Rainbow」のパートナーになり、芸術との結びつきを強めた、とも書かれています。
2024年の30周年には、限定の作品として「THE ICON」が発表されました。世界で200点の番号入りで、オンラインは30点のみ、と説明されています。公式の通販ページは、土台がカシミヤ70%・シルク30%、フラードがシルク100%、サイズ120×130cm、イタリア製の手描き、縁は「destroyed」の加工、表示価格は900ユーロ、銀の箔を施した「THE SILVER ICON」は990ユーロと記載しています。

| 項目 | THE ICONの公式の記載 |
|---|---|
| 限定数 | 世界で200点(番号入り)。オンラインは30点 |
| 素材 | 土台:カシミヤ70%・シルク30%/フラード:シルク100% |
| サイズ | 120×130cm |
| 製造 | イタリア製、手描き、縁はdestroyedの加工 |
| 付属品 | 番号入りの真正性の証明書と、記念のパッケージ |
| 表示価格 | THE ICON:900ユーロ/THE SILVER ICON:990ユーロ |
出典:アヴァントワ公式通販サイト「THE ICON」「THE SILVER ICON」(2026年10月時点)
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アヴァントワのお手入れと、一点物としての確認点
公式のお手入れの注意書き:色のむらは欠点ではない
THE ICONの公式の商品ページには、お手入れについて次のような趣旨の記載があります。色の不規則さや濃淡の違いは、欠点ではなく、手仕事による技法の特徴であること。特別な加工と手作業の染めのため、細心の注意が必要で、冷たい水で手洗いし、裏返して、低めの温度のアイロンで、当て布をして仕上げること、です。
この記載は、THE ICONについてのものです。ほかのニットやコートの洗い方は、公式サイトでは確認できませんでした。手元の一着のお手入れは、必ずタグの表示で確かめてください。なお、公式サイトのサステナビリティのページには、水性の染料を使い、化学的な固着剤は使わず、熱・蒸気・空気の自然な工程を使う、と書かれています。
一点物として、手元で確かめる点
アヴァントワは、同じ型でも、染めや加工が一点ごとに違うブランドです。手元の一着を整理するときは、色の濃淡やダメージの状態を、写真で残しておくと、状態を伝えやすくなります。元からの加工なのか、使用による傷みなのかを、区別して説明できると安心です。
限定品や番号入りのピースは、番号や証明書が手元にあるかも、大切な確認点です。THE ICONには、番号入りの真正性の証明書と、記念のパッケージが付くと、公式に記されています。商品ページには、「Codice Articolo(品番)」として「225SA1000CSFDV-30」のような番号も載っています。手元のタグやラベルに、同じような記載があれば、メモしておきましょう。
日本での正規の取扱店は、今回の調べた範囲では確認できませんでした。そのため、購入した場所と時期(購入時のレシートなど)も、残しておくと役立ちます。

染めのむらや濃淡は、欠点ではなくて個性だと、公式が書いているにゃ。写真で状態を残しておくといいにゃ。
まとめ:アヴァントワの一点ごとの違いを、写真と書類で残そう
この記事のポイント
・アヴァントワは1994年、リアプル(1955年創業)のなかで誕生
・加工は手描き、エアブラシ、破壊、ぼかし、スプレーなど。一点ごとに違う
・公式は、色の不規則さや濃淡を欠点ではなく手仕事の特徴と説明
・限定品は番号と証明書が手元にあるか確認する
アヴァントワのように、一点ごとに違いのあるブランドは、加工の種類、状態、付属品を整理しておくと、手元の一着の個性を正確に伝えることができます。
価値が分かる場所で手放す、という考え方

気に入って着てきた一着を手放すのは、迷って当たり前だにゃ。急がなくて大丈夫だにゃ。
| 確認したい点 | 見るところ |
|---|---|
| 加工の種類 | 手描き、エアブラシ、ダメージなど。元からの加工か、傷みか |
| 素材 | タグの表記(カシミヤ、シルク、ウールの割合)、イタリア製か |
| 限定・番号 | 番号入りのピースか。証明書、パッケージがあるか |
| サイズ表記 | タグの表記。肩幅・着丈・袖丈の実寸 |
| 状態 | 毛玉、虫食い、色移り、においや型崩れ |
加工や限定品の違いが大きいブランドは、それを分かったうえで扱ってもらえる場所を選びたいところです。



実は「第3の選択肢」があります

買取とフリマアプリのほかに、もうひとつ「委託販売」という方法があるにゃ。
服を手放す方法として、多くの方は「買取」か「フリマアプリ」の二択で考えます。実はもうひとつ、預けて代わりに販売してもらう「委託販売」という選択肢があります。
| 方法 | 手間 | 手元に残るお金 |
|---|---|---|
| 買取 | 送るだけでラク | お店が買い取る金額なので、手元に残る金額が少なくなりやすい |
| フリマアプリ | 撮影・採寸・説明文・値下げ交渉・梱包・発送を全部自分で | 手数料と送料が引かれるぶん、表示価格より手取りは少なくなる |
| 委託販売(フクツグ) | 送るだけ | 販売価格の40〜80% |
なお、ノーブランド・ファストファッションは取り扱いの対象外です。ブランドの背景がある服ほど、フクツグの委託販売と相性がよいと考えています。

大切に着てきた時間は、次の持ち主にもちゃんと伝わるにゃ。迷ったら、まず相談してみてほしいにゃ。
「このニット、どのくらいで売れるんだろう?」と思ったら、お気軽にご相談ください。
→フクツグのサービス概要はこちら
アイキャッチ画像:引用 アヴァントワ公式通販サイト「THE ICON」
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買取に出すと安すぎるかも
買取は、売れる前にお金を払うぶん、安くなります。
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- 出品前に、販売価格と戻る金額を理由つきでお知らせ
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買取店は販売価格の20〜30%、フクツグは還元率65%で計算した目安です。


