アルフレッドサージェントのエクスクルーシブとは。生まれた経緯
こんにちは、中古アパレル委託販売フクツグの田中です!
「エクスクルーシブとハンドグレードは、何が違うの?」「ARMFIELDやHERRICKは、型名なの?」「手元の靴は、エクスクルーシブなのか分からない」。アルフレッドサージェントの靴を調べると、こんな疑問が出てくるかもしれません。
先に結論をお伝えすると、エクスクルーシブは、2009年の経営悪化のあとに作られた、中価格帯の上級ラインで、最上級のハンドグレードの仕様を受け継いだ、と本人が話しています。複数の資料が、オークバークなめしの革底、ヒドゥンチャネル、細いフィドルウエストを特徴に挙げています。
ただし、公式サイトは確認できず、仕様は年代で変わった可能性もあります。この記事は、第三者の資料にもとづき、確認できたことと、できなかったことを分けて書きます。
この記事では、エクスクルーシブが生まれた経緯、ハンドグレードとの関係、国内の資料にある仕様、型名ごとの記述、価格の資料、国内での扱いをまとめています。
2009年のあとの見直しと、ハンドグレードとの関係

四代目のポール・サージェントは、2021年のShoegazingの取材で、こう話しています。2009年の管理手続きのあと、自社ブランドを見直しました。ガジアーノ&ガーリングとの協力を生かして、まず最上級の「ハンドグレード」を作りました。
ハンドグレードは、最上級の革、細いフィドルバックのウエスト、オークバークなめしの革底を備えます。ただ、価格が高いという声が多く、似た仕様で革の等級と仕上げの細部を少し下げた中価格帯の「エクスクルーシブ」を、続けて作りました。本人は、エクスクルーシブが「とても好評だった」と話しています。
Shoegazingは、同じ2021年の記事で、2つの系統が「大きく売れる形にならなかった」と書いています。ハンドグレードは数年で製造をやめ、エクスクルーシブは、細部が少し減り、店頭で見る機会も減ったとあります。生産の多くは、フランスのボーウェン向けの靴に回りました。
出典:Shoegazing「Interview – Paul Sargent of Alfred Sargent」と「Alfred Sargent in liquidation」(2021年2月)
国内の資料に見る、エクスクルーシブの仕様

国内の資料でも、仕様は似た形で書かれています。横浜の販売店のブログ(2016年10月)は、エクスクルーシブを「高級既成ライン」と呼び、特徴として、オークバークのレザーソール、ヒドゥンチャネル、フィドルバックを挙げています。内側の印字は、小さな窓と手書きだ、とも書いています。この店は、それまでイベントで扱うだけだったエクスクルーシブを、この年に通年で扱い始めた、としています。
個人のブログ(2014年8月)は、エクスクルーシブの「WILSON」を購入して、内側の小窓に、木型などが手書きされていると紹介しています。底は、表示のないヒドゥンチャネルで、土踏まずの部分は、かなり絞ってあるとのことです。
出典:jalan sriwijaya/G.H.BASS横浜のブログ「ALFRED SARGENT 「AS EXCLUSIVE」」(2016年10月24日)(2016年10月)
出典:個人ブログ「アルフレッド・サージェント エクスクルーシブ WILSON 購入」(2014年8月10日)(2014年8月)

オークバークの革底、ヒドゥンチャネル、細いウエスト。複数の資料が、同じことを書いているにゃ。
アルフレッドサージェントのエクスクルーシブの型名と、内側の表記
型名ごとの記述:ARMFIELD、HERRICK、BELGRAVE、Hunt

確認できた資料から、エクスクルーシブの型名を、次の表に並べました。型名ごとの書き方は、資料によって違います。
| 型名 | 資料の記述 | 出典と時期 |
|---|---|---|
| ARMFIELD | スワンネックのストレートチップ。赤はレザーソール、黒はダイナイトソール仕様。71,000円(税別) | 横浜の販売店ブログ、2016年10月 |
| HERRICK | セミブローグ。オークバークのレザーソール。71,000円(税別) | 同上 |
| BELGRAVE | サイドゴアブーツ。レザーソール。革が非常に柔らかい。76,000円(税別) | 同上 |
| WILSON | 内羽根のストレートチップ。メダリオンは極小で、スワンネックのステッチ | 個人ブログ、2014年8月 |
| Hunt(木型109) | ウィングチップ。オークバークなめし、クローズドチャネル、細いフィドルウエスト。約550ユーロ | Shoegazingの図鑑、年は未記載 |
出典:G.H.BASS横浜のブログ、個人ブログ、Shoegazingの靴の図鑑(各表の時期)
Huntは、ポール・サージェントのエクスクルーシブにも、同じ名前があります。2023年のMisiu Academyのレビューは、エクスクルーシブの「Hunt」を、ウィングチップのオックスフォード、木型109、幅F、底はヒドゥンチャネルの革底と紹介しています。
出典:Misiu Academy「Paul Sargent Review」(2023年6月28日)(2023年6月)
内側の小窓、ロゴ、箱は、年代で変わる

2014年の個人ブログは、WILSONを「ソックシートのロゴは、古いタイプで、現在は変更されているようだ」と書いています。箱も、以前は緑で、このときは青になっていた、と書かれています。内側の小窓は、それまでのサージェントにはなかった細部だと思う、と書いています。
つまり、同じエクスクルーシブでも、年代で、内側のロゴや箱が違う可能性があります。どの年にどう変わったかは、確認できた資料に、まとまった説明がありませんでした。手元の靴は、ロゴ、小窓の手書き、箱の色を、写真に残しておくと役立ちます。
2014年のブログは、サイズ感について、「Fウィズなのに意外と細く、Fでも少しきつい。かかとは緩いと感じた」と書いています。個人の感想で、木型によっても違うため、参考にとどめてください。
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アルフレッドサージェントのエクスクルーシブの価格と、国内での扱い
価格の資料:2014年から2023年まで

価格は、資料ごとに、通貨も税の扱いも違います。同じ条件では比べられないため、資料に書かれたまま、年代順に並べます。
| 時期 | 資料の記述 | 出典 |
|---|---|---|
| 2014年8月 | 英国の通販サイトで、付加価値税を除いて300ポンド以上。当時1ポンド約170円 | 個人ブログ |
| 2016年10月 | 国内の販売店で、71,000円または76,000円(税別) | 横浜の販売店ブログ |
| 2022年7月 | ポール・サージェントのエクスクルーシブは、500ユーロから | 国内の個人ブログ |
| 2022年12月 | ポール・サージェントのエクスクルーシブは、575ポンド。ハンドグレードは、960ポンド | 国内の販売店ブログ |
| 2023年6月 | エクスクルーシブは575ポンド、ハンドグレードは960ポンド(英国の付加価値税20%を含む) | Misiu Academy |
出典:各資料(個人ブログ、販売店ブログ、Misiu Academy)(2014年から2023年)
2014年のブログは、当時の英国の通販サイトでの価格が、クロケット&ジョーンズの標準ラインを上回る、と書いています。この比較も、個人の見方です。
これらは、新品の販売価格の例です。中古の価格ではなく、相場とも言えません。アルフレッドサージェント時代の靴が、いまいくらで取り引きされるかは、今回の調査では確認できませんでした。
国内での扱いと、ポール・サージェント

靴の修理店「タロンタロン」のページ(2019年6月)は、アルフレッドサージェントについて、日本に直営店はなく、主にセレクトショップで取り扱いがある、と書いています。ライン名として、エクスクルーシブとハンドグレードを挙げています。
2022年7月の国内の個人ブログは、旧アルフレッドサージェントが、ほかのメーカーの製造や、セレクトショップの別注も手がけたと書き、ボーウェンとの2015年の協力モデルにも触れています。ブログの記述で、会社の発表ではありません。
ポール・サージェントの国内の取扱店は、確認できませんでした。2022年12月の販売店ブログは、日本に代理店が入れば、より高い価格になるだろうと推測しています。
出典:靴修理専門店 タロンタロン「アルフレッド サージェントの靴修理について解説」(2019年6月)(2019年6月)
まとめ:アルフレッドサージェントのエクスクルーシブは仕様を控えよう
この記事のポイント
・エクスクルーシブは、2009年のあとに作られた中価格帯の上級ライン、と本人が話している
・特徴として、オークバークの革底、ヒドゥンチャネル、細いフィドルウエストが挙げられている
・ARMFIELD、HERRICK、BELGRAVE、WILSON、Huntなどの型名が確認できた
・内側のロゴや箱は、年代で変わった可能性がある
エクスクルーシブは、アルフレッドサージェントのなかでも、仕様の書かれた資料が比較的多い系統でした。手元の靴は、型名、木型の番号、底の種類、内側の小窓の手書き、ロゴ、箱を、写真と一緒に残しておくと、状態を正確に伝えやすくなります。
この記事は、2026年10月13日時点の、第三者の資料にもとづきます。確認できなかったことは、確認できなかったと書きました。
価値が分かる場所で手放す、という考え方

エクスクルーシブは、仕様を知らないと、ふつうの革靴として見られやすいにゃ。底や内側まで見てもらえる場所を選びたいにゃ。
| 確認したい点 | 見るところ |
|---|---|
| 系統と型名 | エクスクルーシブか、ほかの系統か。ARMFIELDなどの型名 |
| 底 | 革底か。オークバークかは、資料と照らして。ヒドゥンチャネルか |
| 内側の表記 | 小窓、手書きの木型とサイズ、ロゴの形、Made in England |
| 名義 | アルフレッドサージェント名義か、ほかのブランド向けか |
| 付属品・状態 | 箱の色、シューツリー、かかとの減り、革の傷 |
ブランドの経緯が複雑な靴は、系統や仕様まで、分かったうえで扱ってもらえる場所を選びたいところです。



実は「第3の選択肢」があります

買取とフリマアプリのほかに、もうひとつ「委託販売」という方法があるにゃ。
アルフレッドサージェントの靴を手放す方法として、多くの方は「買取」か「フリマアプリ」の二択で考えます。実はもうひとつ、預けて代わりに販売してもらう「委託販売」という選択肢があります。
| 方法 | 手間 | 手元に残るお金 |
|---|---|---|
| 買取 | 送るだけでラク | お店が買い取る金額なので、手元に残る金額が少なくなりやすい |
| フリマアプリ | 撮影・採寸・説明文・値下げ交渉・梱包・発送を全部自分で | 手数料と送料が引かれるぶん、表示価格より手取りは少なくなる |
| 委託販売(フクツグ) | 送るだけ | 販売価格の40〜80% |
なお、ノーブランド・ファストファッションは取り扱いの対象外です。ブランドの背景があるものほど、フクツグの委託販売と相性がよいと考えています。

大切に履いてきた靴は、次の持ち主にもちゃんと伝わるにゃ。迷ったら、まず相談してみてほしいにゃ。
「この靴、どのくらいで売れるんだろう?」と思ったら、お気軽にご相談ください。
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アイキャッチ画像:Photo by Tima Miroshnichenko on Pexels
その服、
買取に出すと安すぎるかも
買取は、売れる前にお金を払うぶん、安くなります。
3万円で売れる服なら、
差額 10,500〜13,500円
- 出品前に、販売価格と戻る金額を理由つきでお知らせ
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売れてからのお支払い。お急ぎでない方向けです
買取店は販売価格の20〜30%、フクツグは還元率65%で計算した目安です。

