キャピタル(KAPITAL)。岡山児島のデニムと刺し子の技

こんにちは、中古アパレル委託販売フクツグの小松です!
「キャピタルって、なんで刺し子のデニムが多いの?」「もともとはどんな会社だったの?」「イチ押しのアイテムはどれ?」——タグでこの名前を見かけて、こう感じたことはありませんか。先に結論をお伝えすると、キャピタルは1985年、岡山県倉敷市児島で縫製の下請け工場としてスタートし、いまでは刺し子やパッチワークといった日本の手仕事を独自のデニムに落とし込むブランドへと育ちました。この記事では、キャピタルが歩んできた歴史と、ものづくりへのこだわり、2026年秋冬コレクションの見どころまでをまとめます。
この記事では、キャピタルの成り立ちと、平田親子二代の歩み、刺し子やパッチワークへのこだわり、2026年秋冬コレクションの見どころをまとめています。

下請けの縫製工場から、自分たちのブランドを持つまでになったのは、簡単なことじゃないにゃ。児島という土地の底力を感じるにゃ。
キャピタルを児島で育てた、平田親子二代の歩み
いまのキャピタルらしさは、親子二代にわたるものづくりの積み重ねから生まれています。
縫製工場から、児島発のブランドへ

キャピタルは1985年3月、デニムの産地として知られる岡山県倉敷市児島で設立されました。創業者の平田俊清氏は、当初ホリウッドランチマーケットや45rpm、ヒステリックグラマーといったブランドのOEM(縫製の下請け)を手がける工場を営んでいたといわれています。縫う技術を磨き続けてきた土地と工場だからこそ、のちに自社ブランドを立ち上げたときも、既製の生地をただ仕入れるのではなく、染めや縫製の工程そのものから作り込むという姿勢が自然に根づいたのだと考えられます。児島は江戸時代から綿花の産地として知られ、学生服やジーンズの生産地として発展してきた土地です。他社ブランドの下請けとして培った縫製の精度と、産地としての土壌の両方を受け継いでいることが、キャピタルのものづくりの土台になっています。
出典:ウィキペディア「キャピタル (アパレル)」(2026年9月時点)
息子・平田和宏が加わり、いまのキャピタルへ

2002年、平田俊清氏の息子である平田和宏氏が家業に加わります。アメリカで美術を学び、45RPMでデザイナーとして経験を積んだのちの合流でした。海外で培った視点と、児島で受け継がれてきた縫製・染めの技術が掛け合わさったことで、キャピタルはアメリカのヴィンテージウェアやワークウェア、ミリタリーウェアを下敷きにしながら、刺し子やパッチワークといった日本の伝統的な手仕事を重ねるという、独自のものづくりを確立していきました。ユニセックスなカジュアルウエアを中心に据えているのも特徴で、綿や麻といった天然素材を使いながら、性別を問わず着られるゆったりとしたシルエットのアイテムが多く展開されています。派手なロゴを主張するのではなく、生地や縫製そのものの手数で個性を出すという方向性は、縫製工場としての出自を持つブランドならではの視点だといえるでしょう。
出典:ウィキペディア「キャピタル (アパレル)」(2026年9月時点)

アメリカの古着と、日本の刺し子が同じ一着の中で出会うなんて、なかなか思いつかない組み合わせだにゃ。親子それぞれの経験が生きているにゃ。
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キャピタルの手仕事と、この秋冬コレクションの魅力
刺し子とパッチワークで仕立てるデニム

キャピタルのジーンズは、ただ穿き込んで色落ちを楽しむだけでなく、はじめからあて布や刺し子のステッチを施した「継ぎ接ぎ」のデザインが多いのが特徴です。ボロ(古くなった布を繕って使い続ける日本の手仕事)の考え方をあえてデニムに取り入れることで、1本ごとに表情の異なる一着に仕上げています。2026年秋冬コレクションでも、パッチワークのヴィンテージキルトを背景に、あて布を重ねたフレアデニムが登場しており、児島のデニムづくりと日本の手仕事という2つの軸が、いまも変わらずコレクションの核になっていることがうかがえます。穿き減りしやすい膝や裾に、あらかじめ柄の違う生地を重ねておくことで、実際に穴が開いてもさらに繕いながら育てていけるのも、このデザインの隠れた機能です。傷んだ部分を隠すための補修ではなく、繕うこと自体をデザインの一部にしてしまう発想が、キャピタルのデニムを唯一無二のものにしています。
ワークウェアと民族衣装を掛け合わせたアウター

キャピタルのアウターは、ミリタリーウェアのようなクラシックな型を土台にしながら、世界各地の民族衣装から着想を得たディテールを独自に解釈して重ねる作り方が特徴です。2026年秋冬コレクションのボンバージャケットも、光沢のあるナイロン素材とゆったりしたワイドパンツを組み合わせることで、ミリタリーらしい機能性と、どこか異国情緒のある雰囲気を両立させています。ほかにも、フロントボタンの丸みを帯びたシルエットが特徴の「ピエロパンツ」や、ウエストポーチのようなポケットが目を引く「カメラパンツ」など、既存の型にとらわれない独自のパンツ設計も、キャピタルらしさを象徴するアイテムとして知られています。ジーンズのボタン留めに使われる「キャピタルフック」という特許取得済みのパーツも、機能とデザインを両立させる同社らしいものづくりの一例です。ひとつのアイテムの中に、ワーク・ミリタリー・民族衣装・遊び心という複数の要素が同居しているのに、着てみるとまとまって見えるのが、このブランドの技術力の高さを物語っています。
出典:ウィキペディア「キャピタル (アパレル)」(2026年9月時点)

特許まで取ったフックがあるなんて、細部までこだわり抜いているにゃ。見た目の遊び心の裏に、ちゃんとした技術があるのがキャピタルらしいにゃ。
刺し子やボロといった手仕事を今のデザインに落とし込むという意味では、クオンの記事もあわせてどうぞ。

まとめ:キャピタルは、育てるデニムというものづくり
この記事のポイント
・キャピタルは1985年、岡山県倉敷市児島の縫製工場からスタート
・平田俊清氏と、息子で現デザイナーの和宏氏、親子二代でブランドを育ててきた
・刺し子やパッチワークといった日本の手仕事を、アメリカのヴィンテージウェアに重ねるのが持ち味
キャピタルは、児島の縫製技術と日本の手仕事を、アメリカのヴィンテージウェアという土台の上で融合させてきたブランドです。あて布や刺し子は、着るほどに味わいが増す設計でもあり、長く付き合うことを前提にしたものづくりだといえます。とはいえ、サイズやシーズンの変化で、クローゼットの中の出番が減ってしまうこともあるものです。育ちきった一着を次のクローゼットへ送り出すことも、キャピタルらしい付き合い方のひとつかもしれません。
秋冬物の手放しどきについては、こちらの記事も参考にしてみてください。

価値が分かる場所で手放す、という考え方
たとえば、あて布や刺し子が意図されたデザインであることを理解した上で扱ってもらえるかどうかで、手放したあとの納得感は大きく変わります。手仕事の価値まで分かってくれる形で、次の持ち主に届けたいものです。せっかく育ててきた一着なら、その育ち方ごと引き継いでくれる相手に渡したいと感じるのは、自然なことではないでしょうか。
実は「第3の選択肢」があります
服を手放す方法として、多くの方が思い浮かべるのは「買取」か「フリマアプリ」のどちらかではないでしょうか。実は、この2つ以外にもう一つ、「委託販売」という選択肢があります。
| 方法 | 手間 | 手元に残るお金 |
|---|---|---|
| 買取 | 送るだけでラク | お店が買い取る金額なので、手元に残る金額が少なくなりやすい |
| フリマアプリ | 撮影・採寸・説明文・値下げ交渉・梱包・発送を全部自分で | 手数料と送料が引かれるぶん、表示価格より手取りは少なくなる |
| 委託販売(フクツグ) | 送るだけ | 販売価格の35〜70% |
同じ児島発のテキスタイルを生かすブランドという意味では、セットの記事もあわせてどうぞ。


刺し子で育てられた一着には、それを分かってくれる場所で次の一歩を踏み出してほしいにゃ。納得して手放せたら、それがいちばんの正解だにゃ。
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アイキャッチ画像:引用 KAPITAL公式サイト「2026AW街談港説コノミナンノミ〜A LAND OF KAIROS TREE〜」
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